お話『バレンタインの憂鬱』2
わけわかんないよー。
私は再び、机に突っ伏して、はあっと重い溜息をこぼした。
別にね。
わかっちゃいるのよ。
目くじら立てて怒るようなことじゃないってこと。
わかってるんだ。
今更じゃない?
頭の隅で声がする。
今更だけど。
確かめたくなる時も、あるんだよ。
窓際には綺麗にラッピングされたチョコレートたちが、
品良く、行儀良く、並んでいる。
可愛い女の子に手に取ってもらえるのを待っている。
いいなぁ。
受け取ってもらえるんだもの、
いいよなぁ……。
「今日子ちゃん、お待たせー」
ゆりさんの明るい呼びかけに、私ははっと顔を上げた。
そして、慌ててゆりさんを見ると、何やら小さな箱を持っていたんだ。
とても大事そうに。
なんだろう?
「ちょっとね、面白いものを見つけたのよ」
はい。
そう言って、見せてくれた箱の中には、
ハート型の物体が2つちまっと並んでいた。
これはどう見ても。
「……チョコレート、ですか?」
「ふふふ。よーっく見てよ」
よーっく、て……。
私は、ゆりさんに言われるまま、その箱の中にある物体を見つめた。
でも。
「やっぱり、チョコレートにしか見えないんですけど」
「あは、ここ見て。何かついてるでしょ?」
ゆりさんは、3センチくらいのハート型のチョコレートの真ん中を指差した。
そのチョコレートの中央には小さなばらが咲いていて。
この真ん中……、あれ?
目を凝らしてみると、そこには一本の糸がひょろりと着いていたのだ。
これは、もしや?
「芯、ロウソクの芯ですか?」
「正解!そう、これってキャンドルなのよ」
「ええーっ!?」
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後もう一回続きます!!
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