2006年02月14日

お話『バレンタインの憂鬱』2

 
 
お話『バレンタインの憂鬱』2
 
 
  
 
わけわかんないよー。

私は再び、机に突っ伏して、はあっと重い溜息をこぼした。


別にね。

わかっちゃいるのよ。

目くじら立てて怒るようなことじゃないってこと。

わかってるんだ。

今更じゃない?

頭の隅で声がする。

今更だけど。

確かめたくなる時も、あるんだよ。


窓際には綺麗にラッピングされたチョコレートたちが、

品良く、行儀良く、並んでいる。

可愛い女の子に手に取ってもらえるのを待っている。

いいなぁ。

受け取ってもらえるんだもの、

いいよなぁ……。


「今日子ちゃん、お待たせー」

ゆりさんの明るい呼びかけに、私ははっと顔を上げた。

そして、慌ててゆりさんを見ると、何やら小さな箱を持っていたんだ。

とても大事そうに。

なんだろう?


「ちょっとね、面白いものを見つけたのよ」

はい。

そう言って、見せてくれた箱の中には、

ハート型の物体が2つちまっと並んでいた。

これはどう見ても。

「……チョコレート、ですか?」

「ふふふ。よーっく見てよ」

よーっく、て……。

私は、ゆりさんに言われるまま、その箱の中にある物体を見つめた。

でも。


「やっぱり、チョコレートにしか見えないんですけど」

「あは、ここ見て。何かついてるでしょ?」

ゆりさんは、3センチくらいのハート型のチョコレートの真ん中を指差した。

そのチョコレートの中央には小さなばらが咲いていて。

この真ん中……、あれ?

目を凝らしてみると、そこには一本の糸がひょろりと着いていたのだ。

これは、もしや?


「芯、ロウソクの芯ですか?」

「正解!そう、これってキャンドルなのよ」

「ええーっ!?」


*******************************

後もう一回続きます!!
 
 
 
ニックネーム ひなた at 22:19| Comment(0) | TrackBack(0) | お話
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのTrackBack URL
http://269g.jp/tb/1651882
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。